近所のおばさんたちがマンションの植え込みに咲いている紫陽花の前で きれいねえ といっていたので朝早く撮ってみました。
何故か、紫陽花色のもののふる というフレーズを思い出し、グーグルで検索してみました。
そして解ったのは三好達治の乳母車という詩の一節でした。
乳母車
母よー
淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり
はてしなき並樹のかげを
そうそうと風のふくなり
時はたそがれ
母よ 私の乳母車を押せ
泣きぬれる夕陽にむかって
輪々と私の乳母車を押せ
赤い総のある天鵞絨の帽子を
つめたき額にかむらせよ
旅いそぐ鳥の列にも
季節は空を渡るなり
淡くかなしきもののふる
紫陽花色のもののふる道
母よ 私は知っている
この道は 遠く遠くはてしない道
高校時代の現代国語の教科書に出ていたのでは?